ハリー・ポッターの分霊箱は「7つ」と言われますが、実際には“分霊箱 8つ”だったのでは?
こうした疑問は、ファンの間でも長く議論されてきました。
とくに「ハリーが死なないのはなぜ?」「なぜ 生きてるのか?」「ハリー ポッター あと3つとは何?」といった関連ワードが多く検索されており、分霊箱の数と仕組みはシリーズ最大の謎のひとつです。
本記事では、公式設定と原作の描写に基づいて次の疑問についてわかりやすく解説します。
- なぜ7つと言われたのか
- 実際には分霊箱が“8つ”になった理由
- 分霊箱一覧(特徴・隠し場所・壊し方まとめ)
- ハリーが死なない・生きている理由の核心
「分霊箱の数の矛盾」「ハリーがなぜ死なずに済んだのか」「すべての分霊箱の壊し方をまとめて知りたい」という方に向けて、時系列とともに全容を整理していきます。
- 分霊箱が7つではなく8つだった真の理由とヴォルデモートの誤算
- 全分霊箱の作成順と破壊順の完全な時系列データ
- ハリーが意図せず分霊箱になった経緯とその生存の謎
- 各分霊箱の隠し場所と破壊方法の詳細な解説
ハリーポッターの分霊箱とは?作り方と代償の闇

ハリー・ポッターの分霊箱一覧(7つ+本体)
- トム・リドルの日記(破壊:バジリスクの牙)
- マールヴォロの指輪(破壊:グリフィンドールの剣)
- スリザリンのロケット(破壊:グリフィンドールの剣)
- ハッフルパフのカップ(破壊:バジリスクの牙)
- レイブンクローの髪飾り(破壊:悪霊の火)
- ナギニ(破壊:グリフィンドールの剣)
- ハリー・ポッター(意図せず作成)
- + 本体:ヴォルデモートの魂
作り方と魂を引き裂く代償
分霊箱(ホークラックス)は、魔法界で最も邪悪とされる禁断の闇の魔術です。その目的は、術師の魂の一部を肉体から切り離して別の物体に封じ込め、肉体が滅びても魂を現世に留める「不死」の獲得にあります。
分霊箱の作成には、魂を引き裂くための絶対条件として「殺人」が必要です。他者の命を奪うという行為は、自然の摂理に反し、術師自身の魂を深く傷つけ、引き裂きます。次に、その引き裂かれた魂の断片を、特定の「器」に移し、言葉にするのもおぞましいとされる特別な呪文と儀式によって封じ込めます。
この行為の代償は甚大です。魂を分割すればするほど、術師は人間性を失い、精神だけでなく肉体までもが人間離れした姿へと変貌していきます。ヴォルデモートの赤く燃える目や蛇のような鼻は、魂を何度も引き裂いたことによる直接的な結果でした。
壊れる順番と破壊者の真実
分霊箱は強力な防御魔法で守られており、通常の手段では破壊できません。破壊するには、その器を「修復不可能なほど」完全に破壊する必要があります。作中で確認された有効な破壊手段は以下の3つです。
- バジリスクの毒: わずかな量でも致死性の高い、強力な破壊物質。
- 悪霊の火: 術者の制御を離れてあらゆるものを焼き尽くす闇の炎。
- グリフィンドールの剣: ゴブリン製で、「自身を強化するものを吸収する」特性を持つ。バジリスクの毒を吸収したことで、分霊箱を破壊できる武器となった。
ヴォルデモートにとって最大の皮肉は、彼が『秘密の部屋』で利用したバジリスクの毒が、敵であるハリーの持つグリフィンドールの剣に吸収され、結果として自らの分霊箱を次々と破壊する最強の武器を生み出してしまったことでしょう。
ハリーポッターの分霊箱は7つ?8つ?ヴォルデモートの誤算

7つではなく8つになった理由
ヴォルデモートが目指したのは、自らの魂を魔法数字「7」に分割することでした。これは、「本体に1つ」と「分霊箱に6つ」、合計7つの魂の断片を持つことを意味します。しかし、彼の計画は1981年のゴドリックの谷での事件で大きく狂います。
ヴォルデモートの致命的な誤算と「8つ目」の誕生
彼は計画通りに分霊箱を作っていましたが、1981年に幼いハリーを殺そうとした際、リリーの護りによって呪文が跳ね返りました。この衝撃で、既に不安定だったヴォルデモートの魂は意図せずさらに分裂し、その「8番目の断片」がハリーに付着してしまったのです。
なぜ通常の儀式もなしに分霊箱ができてしまったのでしょうか?それは、ヴォルデモートがそれまでに何度も魂を引き裂いてきたため、彼の魂が極限まで脆く不安定になっていたからです。強力な呪いの跳ね返りという衝撃だけで、魂は簡単に砕け散ってしまいました。
ヴォルデモートは「7」という数字の魔力に固執するあまり、自らの魂の脆さを過小評価していました。結果として、ハリーは「意図されなかった7つ目の分霊箱」となります。ヴォルデモートはこれに最後まで気づかず、その後ナギニを6つ目(と彼が信じる)の分霊箱にします。しかし実際には、彼の魂は「本体+意図した分霊箱6つ+ハリー」という、合計8つの断片に引き裂かれていたのです。
ダンブルドアはこの事実に早くから気づいていました。ハリーが蛇語(パーセルタング)を話せることや、ヴォルデモートの感情を感知できることは、彼の魂の一部がハリーの中にいる決定的な証拠だったのです。
ハリーポッターが意図した分霊箱6つを完全解説

トム・リドルの日記:最初の分霊箱
ヴォルデモートが16歳の時、ホグワーツ在学中に作成した最初の分霊箱です。「嘆きのマートル」の死を利用して作られました。これは単なる魂の器ではなく、自ら考え、過去の記憶を通じて他者を操り、最終的には実体化しようとする、極めて危険で特殊な武器でもありました。若き日のリドルの魔力の高さがうかがえます。
隠し場所と破壊、そしてヴォルデモートの怒り
ヴォルデモートはこれを最も信頼する部下の一人、ルシウス・マルフォイに託しました。しかしルシウスは、この日記の真の価値(主君の魂の一部であること)を知らぬまま、政敵であるアーサー・ウィーズリーを陥れるという私的な目的のために使ってしまいます。結果、日記は『秘密の部屋』でハリー・ポッターによってバジリスクの牙で破壊されました。
後にこれを知ったヴォルデモートは激怒しました。そしてこの出来事は、ダンブルドアに重要なヒントを与えることになります。「これほど重要な分霊箱を、単なる武器として使い捨てにするように扱ったということは、ヴォルデモートは分霊箱を複数、それも今まで考えられなかった数(7つ)作ったのではないか?」という疑念が、確信へと変わった瞬間でした。
マールヴォロの指輪:死の秘宝との関係
ヴォルデモートの母方の祖父、マールヴォロ・ゴーントが所有していた家宝の指輪です。彼が自身のマグルの父親、トム・リドル・シニアを殺害した際に分霊箱にされました。この指輪には、ヴォルデモート自身も気づいていなかった秘密がありました。それは、はめ込まれている黒い石が「死の秘宝」の一つである「蘇りの石」だったということです。
隠し場所と破壊
指輪は、リトル・ハングルトンにあるゴーント家の廃屋の床下に隠され、強力な呪いがかけられていました。1996年の夏、アルバス・ダンブルドアがこれを発見します。しかし、ダンブルドアは石の誘惑に負けて指輪をはめてしまい、右手に致命的な呪いを受けてしまいます。最終的に、彼はグリフィンドールの剣を使って指輪を破壊しました。
スリザリンのロケット:洞窟の罠
ヴォルデモートの遠い祖先であるサラザール・スリザリンの遺品です。彼の母親メローピーが所有していましたが、生活のために手放していました。後にヴォルデモートは、裕福な収集家ヘプジバ・スミスを殺害してこれを奪還し、マグルの旅行者の死を利用して分霊箱にしました。
隠し場所と破壊
ヴォルデモートが幼少期に訪れた海岸の洞窟に、幾重もの魔法の罠と共に隠されていました。しかし、元死喰い人のレギュラス・ブラック(R.A.B.)がこれを見破り、偽物とすり替えました。本物は長い間ブラック邸にありましたが、最終的にハリーたちが奪還し、1997年の冬、ロン・ウィーズリーがグリフィンドールの剣で破壊しました。
ハッフルパフのカップ:金庫の守り
ホグワーツ創設者の一人、ヘルガ・ハッフルパフの遺品である小さな金のカップです。ロケットと共にヘプジバ・スミスから奪われ、彼女の死を利用して分霊箱にされました。ヴォルデモートは、ホグワーツにゆかりのある品々に強い執着を持っていました。
隠し場所と破壊
ヴォルデモートは、最も信頼する部下の一人であるベラトリックス・レストレンジにこのカップを預け、彼女はそれをグリンゴッツ魔法銀行の自身の金庫に厳重に保管しました。1998年、ハリー、ロン、ハーマイオニーが金庫に侵入してこれを奪還。その後、ホグワーツの戦いの最中に、ハーマイオニーが秘密の部屋でバジリスクの牙を使って破壊しました。
レイブンクローの髪飾り:必要の部屋
「計り知れぬ英知」をもたらすとされる、ロウェナ・レイブンクローの伝説の髪飾り(ティアラ)です。ヴォルデモートは学生時代に、ロウェナの娘ヘレナ(灰色のレディ)の幽霊からその隠し場所を聞き出し、卒業後にアルバニアの森で発見しました。現地の農民を殺害して分霊箱にしたとされています。
隠し場所と破壊
ヴォルデモートは、自らが「自分だけが知っている」と信じ込んでいたホグワーツ城内の「必要の部屋」にこれを隠しました。1998年のホグワーツの戦いで、ハリーがこれを発見しますが、その直後にドラコ・マルフォイの取り巻きであるビンセント・クラッブが放った制御不能の闇の炎「悪霊の火」によって、部屋ごと焼き尽くされ破壊されました。
蛇のナギニ:最後の分霊箱
ヴォルデモートが意図的に作成した唯一の「生物」の分霊箱であり、常に彼の側に寄り添っていた巨大な毒蛇です。1994年頃、魔法省の職員バーサ・ジョーキンズの死を利用して作成されたと考えられています。ヴォルデモートはナギニを深く信頼し、また自身の脆弱性を補う存在として大切にしていました。
隠し場所と破壊
ヴォルデモートが最後まで手元に置いて守っていましたが、1998年のホグワーツの戦いの最終局面で、ネビル・ロングボトムが組み分け帽子からグリフィンドールの剣を引き抜き、ナギニの首を切り落として破壊しました。これが、ヴォルデモートの最後の分霊箱の最期でした。
意図せざる分霊箱:ハリーはなぜ生きていたのか?

ハリーポッターが死なないのは分霊箱だったからか
「ハリーがなぜ死ななかったのか」という問いは、この分霊箱の秘密と密接に関わっています。『死の秘宝』のクライマックス、禁じられた森でヴォルデモートの死の呪文を受けたハリーが生き延びたのは、彼の中にあった「ヴォルデモートの魂の断片(=分霊箱)」が身代わりとなって破壊されたからです。
ヴォルデモートの「アバダ・ケダブラ」は、ハリー自身の魂ではなく、彼の中に寄生していた異物であるヴォルデモートの魂のみを標的としました。ハリーの肉体は、母リリーの血の護り(ヴォルデモート自身が取り込んでいたため、彼が生きている限りハリーも死なないという命綱)によって守られていたため、無傷で生還することができたのです。
ハリーポッターの分霊箱を時系列で追う破壊の順番

ヴォルデモートの不死性を打ち砕くための長い戦いは、7つの分霊箱が一つずつ破壊されていく過程そのものでした。ここでは、作中で実際に破壊された順番に沿って、その時系列を整理します。
| 破壊順 | 分霊箱 | 破壊時期 | 破壊者 | 破壊方法 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | トム・リドルの日記 | 1993年 | ハリー・ポッター | バジリスクの牙 |
| 2 | マールヴォロの指輪 | 1996年夏 | アルバス・ダンブルドア | グリフィンドールの剣 |
| 3 | スリザリンのロケット | 1997年冬 | ロン・ウィーズリー | グリフィンドールの剣 |
| 4 | ハッフルパフのカップ | 1998年5月 | ハーマイオニー・グレンジャー | バジリスクの牙 |
| 5 | レイブンクローの髪飾り | 1998年5月 | ビンセント・クラッブ | 悪霊の火 |
| 6 | ハリー・ポッター (の中の魂) | 1998年5月 | ヴォルデモート卿 | アバダ・ケダブラ |
| 7 | ナギニ | 1998年5月 | ネビル・ロングボトム | グリフィンドールの剣 |
まとめ:ハリーポッターの分霊箱7つが物語る真実
ヴォルデモートの7つの分霊箱(全8つの魂の断片)
- トム・リドルの日記(意図的)
- マールヴォロの指輪(意図的)
- スリザリンのロケット(意図的)
- ハッフルパフのカップ(意図的)
- レイブンクローの髪飾り(意図的)
- ナギニ(意図的)
- ハリー・ポッター(意図せず)
- (ヴォルデモート本体の魂)
ハリー・ポッターの物語における分霊箱の謎は、ヴォルデモートが完璧な数「7」にこだわりながらも、自らの傲慢さと魂の脆さによって、意図せず「8つ」に魂を引き裂いてしまったという皮肉な真実を示しています。彼が不死を求めて捨て去った人間性そのものが、最終的に彼の最大の弱点となり、破滅を招いたのです。
